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建設現場から流出する工事濁水は、放流河川の水質を悪化させるだけではなく、下流に広がる湖沼や海域の生態系へも変化を与えます。濁水処理の工法を選択する際は処理能力も大切ですが、同時に下流域の自然環境を考え、少しでも動植物や水産資源に影響の無いように配慮する事が必要です。
「バイオログフィルター」は100%天然のヤシ繊維から作られた環境にやさしい濁水濾過フィルターです。高密度に充填されたヤシ繊維が濁水中の土粒子を効率よく濾過します。
バイオログの「環境配慮型濁水処理フィルター工法」は、土木工事の際に土砂が河川や海を汚すのを未然に防ぐための工法で、沖縄県石垣島で赤土流失対策のために開発されたのが始まりです。
建設現場から流出する工事濁水は、放流河川の水質を悪化させるだけではなく、下流に広がる湖沼や海域の生態へも悪影響を与えてしまいます。沖縄には世界的にも有名な珊瑚礁やイリオモテヤマネコなどに代表される絶滅危惧種が生息しており水質をきれいに維持することは、それら動植物の保護にもつながるという発想を原点としております。
この工法では、天然ヤシ100%からなるフィルターや木杭などを用いて濁水を濾過処理します。簡単に施工でき、工事終了後には植生基盤材として再利用が出来るため、環境保全の理想的な工法として、現在では北海道から九州、沖縄までの各地で採用していただいております。
沖縄県宜野湾市での「バイオログフィルター」試験風景
バイオログフィルターは軽量であるため、設置に際して基本的には機械や、重機の必要は無く、人力での施工が可能です。
またフィルターの固定は木杭または単管で固定するだけの簡単な施工ですので、必要な時に直ぐに何処でも濁水対策ができます。
「バイオログ フィルター」設置風景
バイオログフィルターの交換期間は通常(*)3ヶ月から6ヶ月であるため、沈砂池に設置をすれば交換期間までのランニングコストが掛からない安価な工法です。
また、使用後は土粒子と水分が充填されている為、植生基盤材や土留材として再利用が可能です。
(*)交換期間は現場の濁度、使用頻度により短くなる場合もございます。
土粒子、水分が充填された「バイオログ フィルター」